ありがとう、でもしんどい

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🟦 ――強く感謝しています。でもしんどいのです。

支援を受けていることには、本当に感謝しています。
私のような立場の人間にとって、それは日常の中で得がたい安心であり、
時に心の支えそのものでもあります。

けれど、それでも…
「ありがとう」だけでは言い尽くせない“しんどさ”があるということも、
どこかに残しておきたくなったのです。


🟦 支援はある。でも“調整”には小さな壁がある

ありがたいことに、支援をお願いすれば、
たいていは丁寧に対応してもらえます。
不快な思いをすることはほとんどありません。

でも、お願いするまでに小さな準備が必要で、それが案外こたえることもあります。

  • 自分でスケジュールを確認し
  • 他の支援先との兼ね合いを考え
  • 優先順位を決めて、伝え方を工夫し
  • そしてようやく「相談してもいいかな」と連絡を入れる

この「最初の設計図」を描くのが、実は一番疲れるのです。

もちろん、支援する側にも限界があることは理解しています。
あれもこれもと頼みすぎてしまえば、人手不足や責任の過重、
制度の枠の中で支援者が抱えるジレンマもあるでしょう。

だから私は、「全部やってもらいたい」と言いたいわけではありません。
ただ、最初の調整を一人で抱えるのが続くと、心がぽつんと取り残される感覚になるときがあるのです。


🟦 これは支援であり、信頼でもあると感じています

時々、こんなふうにも感じることがあります。
「もしかしてこれは、支援であると同時に、私の遂行機能の“回復を見守る試み”でもあるのかもしれない」と。

スケジュールを組み立てたり、複数の関係機関とやり取りしたりすることは、私にとっては決して簡単なことではありません。
それでも、それを任されているということは、信頼の一部でもあり、回復への静かな期待なのだろうと受け止めています。

特にありがたいのは、その背後に手厚いフォローがあることです。
だからこそ、「全部説明されていなくても、安心して動ける」状態になっているのだと思います。

私は、そうした“見えない支え”の上で今を積み重ねられていることに、感謝しています。


🟦 支援が“点”として存在しているということ

支援制度は整備され、サービスの種類も増えました。
それ自体は大きな進歩であり、ありがたいことです。

でも、今の仕組みはあまりにも「分かれて」いて、
“点在する支援”を自分でつなぎあわせる作業が当たり前になっています。

「すでに支援している」という状態と、
「支援されていると感じる」という実感のあいだには、
実は大きなギャップがあるのかもしれません。


🟦 気づかないところで支えてくれている人たちへ

正直に言えば、私はこのしんどさを感じながらも、
きっと自分が気づかないところで多くの助けを受けているとも思っています。

たとえば、私にとっての支援センターは、
この“言葉にできない不便さ”を察して、静かに調整してくれている大切な存在です。
きっと、何気ないひとことの背後に、たくさんの配慮が詰まっているのでしょう。

そのことに、ありがとうという気持ちは本当に大きいです。


🟦 それでも、少しだけ知ってほしいこと

それでも、ほんの少しだけ、
「支援を受ける人の側にも、調整や管理で疲れている人がいるかもしれない」
ということを、知っていてもらえたら、少し気が楽になるのです。

支援をしてくださっている方々の存在には、いつも心から感謝しています。
この記事は、その感謝の気持ちを出発点としながらも、
支援を受ける側にも小さな調整の負担があることを、そっと共有してみたくて書きました。


🟦 「できて当然」ではないことを、少しだけ知ってほしい

よく、「大人なのだから、自分のことは自分でやって当然」と言われます。
実際、それは社会の中で生きるうえで、ごくまっとうな考え方だと思います。

でも、私のような遂行機能に障害がある人間にとっては、
「やるべきことを覚えておく」「順番を組み立てる」「ミスを避ける」など、
当たり前とされることのいくつかが、日によって大きなハードルになることがあります。

こうしてブログを書いたり、考えをまとめたりする力はあっても、
手続きや細かい申請では抜けが多く、必ずと言っていいほど誰かの助けが必要になります。

それは「わがまま」でも「怠け」でもなく、
“できることと苦手なことが極端に分かれている”という、障害の特性です。

そうした事情を、少しだけでも知っていただけたら嬉しいです。


🟦 私の願い

私自身もまだ、自分の言葉をうまく使いこなせません。
だからこそ、こうして「ありがとう、でもしんどい」と、正直に言葉を置いてみることで、
少しでも、お互いの理解が深まればと願っています。


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